【不安改善④】不安に振り回され、家族を巻込んだ苦悩の日々

こんにちは

「変わりたいのに、変われない」
そういった悩みを解決に導く
カウンセリングルーム -comfort heart(@熊本)
心理カウンセラーの峠素子です。


前回、
【不安改善①】不安症でも幸せになれる
【不安改善②】不安になりやすい人、これやって!!
【不安改善③】不安なことを相談したら、逆に傷ついた を、記事にしました。


今回は、私が不安に振り回されていたピーク時、夫婦関係&育児の話しをしようと思います。

私の不安に家族を巻込んでいた、やらかし日記、はじまりまーす。

私は幼少期から不安が強かったのですが、学生時代・独身時代はそれでも耐えてこられました。

不安があっても一人で耐えしのいだり、克服の為に頑張れば、どうにかなっていたからです。

ですが、そのやり方は、結婚し、子どもが生まれてからは通用して行きませんでした…

私は結婚後、夫の転勤で安定した公務員を辞め、誰も知らぬ土地で、夫婦二人での子育てが始まりました。

その頃は、スマホが普及し情報が世にあふれ始めた時期です。

私も「良い母」になりたいと必死だったので、情報に振り回され、「こうあるべき」「こうすべき」でガチガチになっていきました。

(要は「良い妻&母になれなかったらどうしよう…」「子どもが不幸になったら、どうしよう…」の不安の強さ故ですね)

私は学校はじめ集団生活で地獄を見たので、子どもには学校や集団を楽しいと思える子になって欲しいとの願いがありました。

その為に、小さい頃から人や友だちに慣れさせようと、せっせと児童館に足を運びます。

しかし、児童館に通うことで、私の不安は強くなっていったのです…。

児童館では、言葉や身体の発達が早い子、元気で自己主張をする子達が沢山いるのです。

その子達に比べると、我が子は、寝返り・ハイハイ・つかまり立ちといった身体の発達も遅く、言葉が出るもの遅く、おっとり&泣き虫な子でした。

我が子とわまりの子達を比較しはじめ、不安が押し寄せてきます。

(我が子がこうなったのは、私が完全母乳で育てられなかったせいかも。私の言葉かけが少なかったせいかも…)と妄想は膨らみます。

我が子の未来を思って(この子がいじめられたらどうしよう…)と、涙したこともありました。

また、児童館に行くと、陽キャタイプのママさん達が数人で集まり、大声で笑いあい、幅をきかせています(言い方悪くてすみません…。私、陰キャなもので…)

この光景は、私に苦しかった学生時代の教室を思い起こさせ、これから先のママ友付き合いの課題もつきつけられました。

児童館に足を運ぶたびに(あの人たちに、どう思われてるだろう…)と不安が増していきます。

(ママ友付き合いは苦手だ。児童館に行きたくない。でも、そのせいで我が子を孤立させることになるかも…)

不安の悪循環で、押しつぶされそうでした…。

そんな生活の中で、私が頼れるのは夫だけでしたが、楽天的な夫との考えのズレも起きてきました。

仕事が終わり、疲れている夫に、私は今日あった出来事や、この先の不安の話しばかりしていました。

夫からは「それは考えすぎだろう」「なるようになるんだから」と一蹴され、そのたびに(夫は全然、分かってくれない…)と、傷つきます。

そのうち、夫は私の不安話を途中で遮ったり、明らかに聞きたくない態度をとるようになりました。

(どうして、私の話しを聞いてくれないの?結婚なんか、するんじゃなかった)と一人悶々とし、大切にされてない孤独感で一杯でした。

今考えれば、仲良く喧嘩していればよかったのですが、喧嘩慣れしていない私は(夫が考えなさすぎなんだ!想像力ないの?バカなの?悪いのは夫だ)と一人脳内喧嘩をし、被害妄想&悲劇のヒロインでした…

結果、何が起こるかというと、夫を見る目がどんどん冷め、夫が敵に見えてくるのです…。

顔を見るのも腹立たしくなり、会話はもちろん挨拶もぶっきらぼう。

イライラしている私を気遣うように「俺が子ども見てるから、気分転換にカフェでも行ってこいよ」と言われても、「は?子ども見てるって、見てるのはスマホで、あなたは、ただ横にいるだけでしょ」と、ねちっこい嫌味で返してしまいます…

ただ、そんな嫌味を言ってもスッキリはせず、結局は深い自己嫌悪に陥るのです。

(なんであんなことを言ってしまったんだろう…。ほんと、私って可愛くない…)

自分のことも夫も嫌いになるし、こんな私に育てられる子どもが不憫でたまらず、(こんな私でゴメンなさい)と一人涙する日々が続きました。

子どもが4・5歳になった頃、私の不安が子育てにも影響していきました…。

「テレビは子どもの発達によくない」と、テレビ&動画は極力見せない教育を心掛け、自分がしんどい時に動画で間を持たせた後は、激しい自己嫌悪です。

まわりのママ達が習い事の話しをしていれば、(置いて行かれるかも…)と不安になり、我が子にも習い事をと必死になって探しました。

振返ると、スイミング・体操・英語・脳トレ・公文・パソコン・通信教育…と、節操もなく手を出していました。

子どもが明らかに嫌がっているのに「行ったら楽しいし、これは、あなたの為だから」が口癖になっていたと思います。

子どもが不幸にならない為に、良い母でいたいと思っていたのに、いつから、私の歯車は狂っていたのでしょうか?

それは、スイミングに行きたくないと泣いた息子を説得して、無理矢理行かせた帰り道でした。

息子が私に言ったのです。

「ママ、ぼく、もう泣かないから。ぼくが泣いて、悲しかった?いつも、エンエン泣いて、ごめんね」と。

それを言われた瞬間、頭を殴られたような衝撃と共に、私は涙が止まりませんでした。

目の前にいる息子と、幼かった私が重なって見えたのです。

きびしい父を前に「弱くてごめんなさい」と泣いて謝っていた私です。

(息子が私みたいにならない為に頑張ったのに、なぜ、私と同じになってるの?)とハッとしました。

「このままじゃいけない。この子の為に、変わらなければいけないのは私だ!」

そう思い、私はカウンセリングを受け始め、心理学を学びはじめ、頑張る方向性が変わっていきました。

この世界に入って分かったことは、私の生きづらさの大きな要因は「人よりも不安が強い」ということでした。

そのことが分かり、対処をしていった結果、何が変わったかというと、家族の関係がとても居心地いいものに変化していきました。

まずは、夫との会話が不安・ネガティブ・愚痴から、明るい・楽しいことに変わっていきました。

そして、私が一人で対処できない不安だけを共有し合うようになり、それが夫婦の絆にも繋がってると感じています。

また、前は「私の話しを聞いてよ!」が前提でしたが、夫の話しをゆっくり聞く余裕が私に出てきました。

あんなに私と話したくない、不安や愚痴を聞きたくないオーラを出していた夫が、今では私と話したくて、積極的に話しかけてくるようになったのです。

もちろん、喧嘩することもありますが、そのたびに話し合うことができるので、逆に喧嘩で良い変化がうまれています。

私の不安や不機嫌を夫にぶつけるのではなく、素直に言葉で表現すれば、夫は支えてくれる心強いパートナーだなと実感しています。

子どもとの関わり方も変わりました。

以前の私は、不安のフィルターを通して子ども達を見ていたので、「ここは良い、ここはダメ」と、子どもの個性をジャッジしていました。

しかし、不安のフィルターを通さずに子どもを見ると、全てが愛おしい個性に変わります。

勿論「こうなって欲しい」の期待や希望はありますが、「ここはダメだ、こうならないとダメだ」の考えは、私の不安の投影だったのだなと、改めて実感しています。

子ども達は希望も不安も両方持って、成長していこうとしています。

自分なりに考え、自分の心地よさを探しながら、社会との関りを学んでいるようです。

ポジティブな時は一緒に喜んで、ネガティブな時はどこまでも寄り添うをしていたら、子ども達は良いことも悪いことも、色々な話をしてくれるようになりました。

親として、色々提案したり、環境を整えていくことはしたいと思ってますが、子どもの力を信じ、口や手を出し過ぎず、見守るようにしています。

「大人になって何かあった時に、実家が心の支えになり、安心して帰れる居場所にする」が今の私の子育て方針です。


…と、良い親風に語ってますが、私も感情的に怒ってしまったり、口を出しすぎて自己嫌悪に陥ってしまったり、子どもの反抗期にムシャクシャしたりもしています。

ですが、やってしまった時は、時間を置いて「ごめんなさい。親も完璧な人間じゃないんです」と、人間のネガティブな部分を教える機会と前向きに捉えています。

私は、人より不安が強い人間です。

「カウンセラーなのに、それでいいの?」と問われることがありますが、私は自信をもって答えます。

「はい、不安が強くて大丈夫です。だって、今、幸せですから」と。

私は幼少期から「皆こんな不安を感じながらも、それを乗り越える強さがあるから、人生を楽しめるんだ」と思っていました。

しかし、心の仕組みを知ると、多くの人は私ほど強い不安を感じたり、深く考えこんだりしてなく、だから楽しく過ごせているのだと分かりました。

ですが、不安ゼロの人間はいないので、結局は不安の強弱は1つの個性です

なので、不安に振り回されず、切り替えが早くなっていけば、何の問題もなく、むしろ才能だと私は思っています(不安で悩む皆さんにも、そう感じて欲しいです♪)


あなたの不安が強い原因が、遺伝なのか、先天性の気質なのか、幼少期の環境なのか、それは今は分かりません。

ですが、不安のメカニズムを理解し、対処方法が分かったことで、私は救われました。

そして、一人で抱えきれない不安がある時は、誰かに頼ることもできるようになりました。

人に頼ると、逆に相手との絆・信頼関係に繋がり、環境がどんどん変わっていきます。

そこにこそ、私が求めていた「安心の世界」があったのだなと、日々実感しています。

もし、あなたが不安で押しつぶされそうなら、この先、どう生きて行きたいか一回、自分に聞いてみてくださいね。

【不安改善①】不安症でも幸せになれる
【不安改善②】不安になりやすい人、これやって!!
【不安改善③】不安なことを相談したら、逆に傷ついた… 傷つかない為の2ステップ

私の不安人生のストーリーを読んでくださって、ありがとうございました。

なにか皆さんのヒントになれば幸いです。

不安が強い方、不安症に翻弄されている方は、是非、カウンセリングを活用してください。


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